潮陵70期小樽潮陵高校70期(1976年卒)卒業生のページ

潮陵70期

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9月6日未明発生 北海道胆振東部地震

 

週末にもなり、ちょっと落ち着いたので時系列で報告します。

長文になりそうなので、メモがわりと思って斜めに読んでください。


私の自宅は小樽市潮見台の1丁目。
潮陵高校まで歩いて5分の国道5号線沿い。

 

9月5日(水)

まずプロローグとして台風21号が北海道をかすめて行きました。

関西方面の大変な映像を見て、風の被害に備えました。

小樽はそうでもありませんでしたが、札幌は倒木なども多くJR小樽~札幌間は不通。

この9月6日の朝刊は地震に間に合っていなくて、台風を報じています。

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9月6日 (木

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朝3時過ぎ、激しい揺れで飛び起きる。
我が家は食器棚が無防備なので、押さえに行く。

 ※北海道南西沖地震(平成5年)の時から倒れるならこの食器棚と思いながら、天災に強い小樽のためなんの手当もせず・・・

 
家の所々でガシャン、ドサッ、ガシャ、ガシャ

 ↓
緊急地震速報

 ↓
停電

 

南西沖地震の時の小樽の震度が5。

今回は小樽は震度4と発表されましたが、
私が今まで経験した中では、最強の揺れでした。

 

結局ウチの被害は
 ガシャン・・・トイレのガラスの置物落下
 ドサッ・・・・タンスの上に置いた書類の段ボール箱落下
 ガシャ、ガシャ・・・食器棚の皿2枚食器棚の中で落下

 

JR,バス、地下鉄、飛行機すべての交通網はアウト。

この日、札幌まで車で走りました。

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信号が全滅しているのはわかっていたので、自分が優先となる道路を選択。
交通量も少なく、要人が来道して来た時のように、信号にも止められずノンストップで走れます。(笑)
国道と道道が交わるようなところでは、おまわりさんが手信号してくれます。

(ほんと、おまわりさんエライ!)
他の交通手段(バス、JR、地下鉄等々)は全面ストップ。


多くの会社は自宅待機だったと思います。

 

結局、北海道全域が停電。
スマホが唯一の情報源だったのですが、正午近くには携帯基地局がパワーダウン。
スマホもつながりにくい状態が続きました。

( これはきつかったです。)


小樽でも

 「午後11時頃から断水になります」と、デマが回る。
(結局、高台のポンプアップしなくてはならない特定の地域だけが一部断水しただけ)

 

午後2時前に砂川火力発電所が稼働したとの一報。
それからしばらくして、スマホの電波解消。
我が家も午後5時過ぎには通電しました。(冷凍ものがとけずにすんだのは幸い。)


しかし、小樽の半分以上はまだ停電したまま一夜が過ぎていきます。

(歩いて5分の潮陵高校付近も停電)

 

9月7日(金)
ウチはほぼ通常モードでしたが、まだまだ停電が続いているところも多く。

車で走っても、信号がついているところと、ついていないところがあって、きのうより断然危険。
ガソリンスタンドは長蛇の列。
コンビニなどのお店も配送がないため、在庫無し。
閉店の店がほとんど。

 

LINEで情報交換していると、
夕方になっても停電が続く家も多く。悲鳴が聞こえてきた。
そんなお宅は冷凍庫の物がとけだしたり、

マンションの人はトイレのために階段で水を運んだり、

疲労感が半端なかったです。

 

それでも、伊達の火力発電所が稼働し、

7日の夜にはほとんどの家の停電が解消したようです。

 

9月9日(日)
今日は様子を見にスーパーに行ってみました。

品薄感半端ないです。

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(私の把握している狭い範囲で)現状をまとめると、

震源地に近い厚真町、むかわ町などでは人的、物的被害も激しく、救援が必要な状況。

また、札幌の一部でも液状化や道路陥没で復旧工事が必要なところが何カ所か発生。

たとえば、札幌東区の道路陥没状況

 

hogasiku

 

幸い小樽は電気の復旧で不便は解消できたと思います。

(配送が滞っているため、品薄状態はしばらく続きそうですが。)

 

つくづく、備えは大切と思いましたので、

今回のことを反芻して、万一に備えようと思います。

北海道 未曾有の災害


この1か月。台風が相次いで北海道を通過していきました。

 

8月17日   7号 

      21日 11号 

      23日   9号

 

3つも台風が北海道に上陸するのは観測史上初めてとのことです。(それも1週間の間に)

さらに8月30日、沖縄まで行っていた浮浪児台風10号が北上し、大雨を降らせて通過して行きました。

 

相次ぐ大雨で川は増水。山は水を持ちこたえられなくなってしまいました。

川の水は警戒水位を超え、越流(堤防を越え)し、民家や畑へ。
保水力の限界を超えた山は、土砂崩れを起こし、水と土砂が道路や民家を削ってしまいました。

 

先日、所用で足寄まで出かけてきました。

帰路、十勝側から日高山脈を見ると、普段は木々に覆われて「こんもり」としているはずの山肌がところどころで、いびつにずれていました。水が山の土砂を流したのでしょう。

 

発災当初は札幌方面から道東方面に行く国道は

 石北峠 ×ダメ

 狩勝峠 ×ダメ

 日勝峠 ×ダメ

 野塚峠 ×ダメ

 えりも ×ダメ

 道東道 ×ダメ

札幌方面から十勝へ向かうには、旭川~上川~遠軽まで北上し帯広へ南下しなければならないありさまでした。

 

現在は日勝峠以外は(仮)復旧しましたが、帯広釧路方面へ行くには道東道1本が頼り。
片側1車線の高速が時間帯によっては渋滞しています。事故ったらヤバイよ~~。すぐに東西分断ダヨ。

JR根室線(札幌~帯広)も途中をバスで代替運行です。復旧のメドはたっていません。

JR北海道もヤバイよ~~(>_<)

 

下の写真は日勝峠(国道274号)の様子です。(室蘭開発建設部提供)

現場では日勝峠を元に戻すには3年以上はかかると言っています。

 

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今更ながら、自然の猛威はすごいと思った、北海道の激甚災害です。

 

 

 

でもね、相変わらず外国人観光客は結構来てます。

ルートを工夫すれば、北海道観光は大丈夫ですよ。
道は寸断されているけど、観光地は元気です。